ただ今開催中の「追悼 水木しげるゲゲゲの人生展」。
水木先生のホームである鳥取の「水木しげる記念館」もすごく面白かった※と記憶していて、これは行かなければ!ということで行ってきた。
※ただ、砂丘で力を奪われていた我々はツッコむ力が残っておらず、全員無で鑑賞。「あれ、元気な時に行ってたら腹がよじれるほど笑ったよね」と後悔しあった。水木しげるロードへは砂丘の前に行くことを強く勧める
東京の開催場所は銀座の松屋。
エレベーターで8階に着くと広がる水木しげるの世界ー!!
じゃなくて「君の名は。」ー!!
え、行く?行っちゃう?と思ったけど、そういえば私、「君の名は。」観てなかったわ。
そういえば私、観てないのに行っちゃう人とかすごい嫌いだったわ。
盛況なようで、グッズは同じ商品は3個までという購入制限があった。
松屋限定ポスターとか誰が買うんだ?って思ったけど、そういえば私、小学生のころ幽遊白書のポスター部屋にはってたわ。それも、1枚じゃなくて2枚もはってたわ。
うんうん。買うよねー。買う買う。分かる分かるー
君の名は。展を通り過ぎて本命の水木しげるゲゲゲの人生展へ。
こちらもちょうどいい感じの人の入り。
まずは「水木しげるの人生絵巻」から。
以下抜粋。
「3歳の頃には手押し車でよく遊ぶ。
のんのんばあより妖怪の英才教育を受けていたのが5歳の頃。不思議な話を聞いては、日々夢想にふける。
兄と一緒に夜道を歩いていると何者かが尾いてくる気配を感じた。それは「べとべとさん」だとのんのんばあに教わる。」
べとべとさんて何ー!
「鳥取連隊に入営。ラッパ卒として練習に励むもうまく音は鳴らない。上官からビンタを食らう。」
ビンタされてる絵で私笑う
「南方の激戦地ラバウルの最前線バイエンへ送られる。見張りの任務を忘れて朝の情景を双眼鏡で楽しんでいると、そこへ敵襲。
命からがら夜のジャングルをさまよっていると急に行く手が壁のようなものに遮られる。後にこれは「ぬりかべ」と同じ妖怪だと知る。」
嘘やんwww
「見合いしてから5日で結婚。」
私にもチャンスあるわー
「妖怪いそがしに取り憑かれたかのように忙しい日々が続く。」
↑この後も妖怪いそがし大活躍
これだよ、これこれ。
これが水木しげるなんだよ。
水木しげる記念館思い出すわー。
これで序章とか今後に期待しかない。
そしてついに始まる本章
第一章:少年時代
「学校の勉強は芳しくなく、親からは低脳呼ばわり。」
ちょwww親が低脳とか言うの?www
そんな私は28歳のころでしたでしょうか。親に「陽茉ちゃんは小2がピークだった」と言われました。
私は中2がピークだったと思っています(キリッ
教頭が個展を企画→新聞で天才現る!となったらしい。
いち生徒の個展やるとか、教頭すごい。
この個展に出したと思われる絵を含め、少年時代の絵や詩が展示されているんだけど、ほんと、よく残ってるよなぁ。すごい。
水木先生の名言(?)もところどころにあって、
「それにしても、ベビィのころから変人だった。」
「虫とか草とかぎ吐く言葉は、地球の言葉なんです。」
とかがあった。いいこと言ってそうで「吐く」とか汚いお言葉で笑うw
この水木しげる展のいいところは、絵の展示だけじゃなくて、映像とかの小ネタがいっぱいあるところ。さすが全国回るだけあって、コンテンツが充実してる。
少年時代エリアでは「座敷わらし」の、のんのんばあの話を再現ってことで、音声が流れてて、「女子さんなら玉の輿に乗れる」と言っていた。座敷わらし来い。
第二章:二等兵時代
ここは戦記漫画とかの紹介(真面目)。
第三章:貧乏時代
紙芝居・貸本屋時代の原稿の展示。
ボツ原稿や貸本屋として最後の鬼太郎の未使用原稿もあった。
先生のお言葉「こんなに働いて、どうしてこんなに貧乏なんだろう」にちょっとうるっときた。
「枯葉」という漫画の未完成原稿があって、乙葉(藤井隆の嫁の)の芸名は、まだ大人になってない「おとな」の前段階の葉っぱの「おと葉」であるとして付けられたので、20歳を過ぎたら「乙菜」に改名するはずだった、というエピソードを話たところ、ナイナイに「おばあちゃんになったらどうすんの?」って聞かれて「枯葉ですかね」と答えて爆笑をとっていたのを思い出した。全然関係ねぇ。
第四章:多忙時代
ここでは、鬼太郎が普通の人間として生活(高校に通ってる)してて、ユリ子という恋人までいる設定の「皮はぎ魔」という原稿を観たのが収穫かな。
調べたところ、ユリ子はタレントらしい。やるな鬼太郎。
だがしかしユリ子は鬼太郎の10倍はイケメンだという狩首マラ男と二股し、鬼太郎の手には届かない存在になるもよう。
鬼太郎が高校通ってるとかギャグ寄りなのか?と思ったら、大人向けの性的な話らしいw
↓これに入ってる
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「妖怪に取り憑かれた水木しげる」という2分30秒の映像が流れていて、出た字幕
「ふと気づくと…水木サンは妖怪を探す旅に出ていた。」
水木さんではなく水木サンなところに何かを感じる。
第五章:妖怪研究家
先生の妖怪グッズコレクション等が観られる。↑の映像でもナレーションがすぐに妖怪の置きものとか買ってくるから奥さんが困ってるというようなことを言っていたが、これは困ると思った。こわい。
エピローグ:水木しげるは永遠に
追悼メッセージの絵馬や奥さんへのインタビュー映像(時間がなくて観られなかった)
絵馬は京極夏彦とクドカンがうまかった。ふたりとも漫画家じゃないのに漫画家よりうまかった・・・
ここを出ると写真スポット。
常時お姉さんがいて、撮ってもらえる。
お姉さんは「あまりかわいい吹き出しが出ないんですが・・・」と恐縮していた。
私の時に出た吹き出し
お、おうふ…お姉さんも恐縮するわけだ。
先生…私、結構頑張ってるつもりなんだけどダメですか…?
あとはグッズコーナー。
充実のコンテンツで満足。
"追悼"に恥じない、愛のあるつくりだったと思う。
東京は20日までだけど、大阪や名古屋・福岡に沖縄まで、色々なところを順次回るのでぜひ!!