太宰府天満宮で痛い目にあった私。次はその太宰府天満宮からコミュニティーバスまほろば号ですぐの竈門(かまど)神社に行ってきた。
実は今回のお目当てはこっちがメイン。
ガイドブックによっては全く触れられていないのだけど、恋する乙女は福岡に来たら必須だと思う。
恋してないどころか結婚しないって言ってるくせになんで行くのかって?太宰府天満宮でおっさんに「結婚しないのか?」って言われて、その辺乗り越えて生きてるって前回書いたばかりなのに行くのかって?
それはね、ハーモニーランドで家族の眩しさにやられちゃったからだよ。「家族っていいなぁ。」ってしみじみしちゃったからだよ。
直前まで福岡の予定立ててなかったんだけど、急遽縁結びの神様入れちゃったよね。
人間の心は移ろいゆくものだから。矛盾を抱えているものだから。ぶれぶれな私を許して。にんげんだもの。 ひまを
バス停は「内山バス停」。太宰府駅から乗ったんだけど、結構遅れてたものの、バスの進行状況が分かる電光掲示板があったので不安にならずに済んだ。素敵。
バスは神社の目の前に止まる。
石段
紅葉がいっぱいで、秋に行ったらものすごく綺麗だと思う。
桜、銀杏、シャクナゲもあるそう。
上に到達すると、感じのいい神主さんが「おはようございます」と声を掛けて下さった。
清々しい朝・再来。←太宰府天満宮事件を引きずってる
愛敬の岩
目を閉じて、向かって左から右側の岩にたどり着いたら恋が叶う。
一度でできれば早く願いが叶い、人にアドバイスしてもらった人は人の助けを借りなければ願いも叶わないそう。
もちろん挑戦する。
近くで神主さんが掃き掃除してるけど挑戦する。
「まっすぐ歩くだけじゃん」私はそう思った。
簡単そうに見えたので何もシミュレーションせずに歩き始めてしまった結果、完全に迷子になった。
なんて愚かなことだろう。たった一度のチャンスを生かそうという情熱が全く感じられない。
婚活パーティーに行っていた頃の自分と同じスタンスである。愛敬の岩よ、見抜いたか…流石だな…と思った。
婚活パーティーではいつしかうまくいかないことに慣れ、「(お金さえ払えば)いくらでも次があるし」と思っていた(故にひとつひとつの出会いを大切にできない)が、今回は迷子になったところで「はい、そうですか」という訳にはいかない。この一度のチャンスを逃してはならない。
その時、横で掃き掃除をする音が近づいてきた。神主さんである。
ここはぜひともアドバイスをいただきたい。
人にアドバイスしてもらった人は、人の助けを借りなければ願いも叶わない
いいではないか。ぜひとも本番でも人に助けてもらおう。
神主さんには確実に右往左往する私が見えていることであろう。我々は先ほどあいさつを交わした仲である。「もうちょっと左だよ」くらい声を掛けてくれるに違いない。
10秒ほど待ったが、神主さんから声が掛かる事はなく、足音が遠のいて行った。
マ ジ か 。
救世主はいなくなった。本番でも救世主は現れないのかもしれない。
後から考えれば「ひとりでできたのに邪魔しないで!!」と言う人もいるだろうから、神主さんの判断は正しいと言える。
それから少々粘ったが、目を瞑っているため、自分がどういう状況下にいるのか分からず不安になり断念した。す、すんごい人に見られてるかもしれないし。
もともと結婚しないスタンスの私である。失敗したところでそのスタンスが確立されるだけだ。苦しゅうない。
こういう、人の目を気にしてがむしゃらになれないところ、諦めてしまうところも問題だと思う。
だがしかしこれで終わりだなんて納得がいかない。リベンジだ。
今度は確実に石の方向を見てからスタートした。
何なく数歩で辿り着いた。
なんて簡単な事だったのだろう…
1回目に舐めてかかった自分を恥じた。簡単に手に入る物を、油断してみすみす逃した。
・確実に仕留めるため、しっかり考えてから行動すること
・人の目を気にせずがむしゃらに頑張ること
・すぐに諦めないこと
・人は助けてくれない
・これからする始めの恋は叶わず、2回目は叶う
が、愛敬の岩からのメッセージであると解釈した。
びっくりするほど身に覚えがあり、実践的なアドバイスである。心に刻もう。
おみくじ
さらなるアドバイスを求め、おみくじを引く。
なんと欲張りなのか。結婚しないと言いながらアドバイスを求める矛盾。にんげんだもの。 ひまを
縁談:「まだ早い」
え、まだ待つ?
結婚:「理想とはかけはなれているが 心ひかれる相手が出現します」
さては、仕事ができなくて頼り甲斐のない人ですね、分かります。
お札・お守り授与所
最後にお守りを購入。
ここのお札・お守り授与所、とてもスタイリッシュ。世界的なプロダクトデザイナーのジャスパー・モリソン氏が手がけたそう。ぜひ見て欲しい。こんなこと行っておきながら写真なし。巫女さんがいらっしゃったので撮影控えました。
絵馬を書きたい衝動に駆られたのだけど、そんなつもりはなく来たので、バスまでの僅かな時間では渾身の想いを込める言葉が見つからず、「今はその時ではない…」と思ってやめた。
かなりいい神社だっただけにもったいなかった。
「温かい家族が欲しいです」とか、良かったな(重い)。
かなり素敵な神社です。太宰府天満宮に行くのであれば、脚を伸ばすことをお勧めします。
ひまを